| 2002年 4月30日(火)
ついこの前も取り上げたけど、今日もやっぱり、グラント・グリーンだ。
いや、だって、よいのだもの。
もう毎日ずっぱまりである。
特に昨日アナログ盤で買った、「フィーリン・ザ・スピリット」
これはもう、激しくよい。
なにがいいって、まるでレコード針が引っかかってしまったのか?と思うくらいのリフレインのくどさ、同じフレーズの繰り返し。
たまらん。
昔、「リフレインが止まらない」とかなんとかいうアホな歌があったような気がするが、正にその状態である。
そしてまだ、マイルズ・デイヴィスのバンドにはいる前のハービー・ハンコック。このアルバムではオルガン奏者を起用せず、ハービーがピアノを弾いているのだが、これがまた実に黒々としたプレイでよい。かっこいい。
ハービー・ハンコックはマイルズのバンドにはいる前の方がよいと思うのだが、どうだろう。「ウォーター・メロン・マン」とかさ。
そもそも、ハービーがいた頃のマイルズのバンドは「黄金クインテット」などと呼ばれていて、マイルズの組んだバンドの中でも屈指のものという評価が高いようだが、僕にはいまいちその良さが分からないのである。50年代のキャノンボールやコルトレーンとやっていたころのよさは素直に分かる。
70年代の「オン・ザ・コーナー」や「アガ・パン・バンド」は大好きだ。
だが、60年代クインテットの良さというのが今ひとつピンとこない。多分、トニー・ウィリアムスが僕と肌が合わないのだろう。
話が飛んだ。
今日はマイルズではなく、グラント・グリーンだ。
このアルバムや、「アライブ」などを聴くと思うけれど、この人はホントにブルーズ・フィーリングに溢れていて、なおかつ、リフやフレーズの反復のさせ方が、もうこれでもか、というくらいくどい。当然、そこがよい。
そこが好みの別れるところでもあると思う。
僕は大好きだ。
メロディアスな曲も大好きなくせに、曲があっちこっちへ展開しまくる曲というのが昔から好きではないのだ。リフで延々と言うのは昔から好きだ。これは体質なのだろうか?
だからプログレは大嫌いで、ストーンズが好きだったのだ。
ツェッペリンの「胸いっぱいの愛」みたいに一つのリフだけで、曲の8割ができている、なんてのはもうたまらない。
リフの効果、というのは延々続く気持ちよさである。
展開していかない気持ちよさである。
展開はしないが昇りつめる。
あー、快感。
「レコード針が引っかかってしまったかと勘違いするくらい」のくどいリフのレコード、をもう一回聴いて寝ようっと。
4月25日(木)
チャボは大好きだ。
そう。仲井戸 麗市。
高校の頃は歌い方とかも、コピーしたものだ。
どう聴いても上手くはないのだが、とてつもなく味のある歌い方が好きだった。あのちょっとハナにかかった声がたまらん。
そしてあの微妙な疲れ具合。
ギターもカッコイイし、高校から、20代前半にかけてアイドルだったな、ワシの。
1985年に発表した、彼の最初のソロに入っている「打破」
昨日久々に聴いたのだが、かっこいいぞお。
歌詞もメロもサウンドもヴォーカルもすべてかっこいい。
カッコイイとはこのことだ。
ひねくれたストレートさ(ってなに、とは訊かないでくれ)で、現状打破を歌う、チャボ。
普通、こう言うのは、青臭くなってしまうのだが、この歌をかっこよくしているのはチャボの「疲れ」である。
それはまっとうに生きようと、でも、斜に構えてしまうもの特有の疲れだ。それが自分の体内に巣くっているのを知りつつ認めつつ、でも、現状を打破したい。
こういう人は信頼できる気がする。
疲れのない前向きさなんて。
4月22日(月)
へっへっへ。
今日もソウル・ジャズである。
ジミー・マグリフの「グルーブ・グリース」
もうこれは、へっへっへだ。
大体タイトルからして「こてこてグルーブ」。身も蓋もないとはこのことか。
ぎとぎとなのに、なぜか粋。いいね。
こてこてなのに、すきだらけ。いや、男だね。
なんてかっこいいんだろう。ひゅんひゅんいってるジミーのオルガンと、がっつんがっつんいってるギターがたまらない。
大したことやってないのにかっこいいとはどういうことだ。
イナタイのに野暮ったくはないのはどういう仕掛けだ。
うらやましいぞ、おっさん。
こういうふうになりたいな、と悔しいが思ってしまうぞ。
いっぱいギター弾こうっと。
4月19日(金)
わお!
久しぶりのお薦めだ。
自分で言うのはなんだが、読み物として自分がいちばん好きなコーナーである。
前のを読み返すと、書いたときの気持ちや状況が結構甦る。日記代わり、といってもいいかもね。
今日はグラント・グリーンの「スーキー・スーキー」
アルバム「アライブ」に収録。
父が死んでからのしばらく、まったく元気というモノが出ず、準引きこもり状態でしばらく過ごしていた。
そんなときに何故かソウルジャズ系の音が無性に聴きたくなり、特にグラント・グリーンのギターの音が萎えた心によく響き、むさぼるように聴いていた。
下世話といえば、下世話この上ない音。
土曜の夜の喧噪、そしていかにも肉食ってます的なエネルギー。
そう、弱った心に栄養補給するような、そんな音だった。
もちろんすぐに元気になったわけではない。
でもうつろな元気がまったく出ない状態に、ぽっと明かりをともしてくれたのも確かである。
色々な音楽が好きで、今まで、たくさん聴いてきたし、聴きまくった曲やアルバムもいくつもある。
でも、ここまで、切実に聴いたのは、多分このアルバムだろう。
へこたれたときはソウルジャズ。
魂の暗闇にはグラント・グリーン。
壁に張り紙しておこうかな。
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