Quappaの今日のお薦め
ほぼ毎日更新!!!

当「相模の風レコード」の管理人をつとめる、そして楽曲掲載ミュージシャンでもあるQuappaがその日の気分で音楽や映画、本などを紹介していきます。
今までの各月の分は、それぞれファイルにまとめました。

 

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2001年  1月


2001年

2月28日(水)

サザンオールスターズ「TUNAMI」
かなりべたな曲ではある。
でも琴線にグッと触れる。
切なくて、日本的で、泣ける。
そう、サザンは非常に「日本的」なのだ。
もちろん誉め言葉だよ。だって日本のバンドなんだもん。
で、この感覚が世界の他の国に住む人に共有できないかと言えば、そんなこともないと思う。
日本的だが、普遍。エバーグリーンな輝きを持っている。
そもそも他国でリリースされているかどうか知らないが、こういう曲こそ、プッシュして欲しいなぁ。
シングルを聴いては、「ああ。日本の秋じゃ」としみじみする。
ワシ的には聴く時期に関わらず、「秋の曲」なのだ。
こぶ茶片手に「買い」だ。

2月27日(火)

音楽を、特に歌モノを聴くときに、その歌い手の声が好きかどうか、というのは大きな問題だ。
ボブ・ディランは世界中の誰もが認める、偉大ソングライターであり、ロックンローラー。
だが、僕は彼の声と、歌い方が好きになれないのだ。どうも。
もちろん素晴らしい曲はいっぱいある。
だが、はっきり言って「MR.タンブリンマン」なら、バーズ、「イット・エイント・ミー・ベイブ」ならタートルズという具合に、ディランの曲の場合、他の人のカバーの方が僕の耳にはよく聴こえてしまうのだ。
つまり作曲者のディランは結構気に入っている。
だけど、歌い手としてのディランには?なのだ。
ハスキーボイスで好きな人はたくさんいるし、吐き捨てるような歌い方でいいなぁ、と思う人もいっぱいいる。
歌のうまさということでいったら、ニール・ヤングやルー・リードもディランとどっこいどっこいだ。
結局、あの声があわないのだろうか?

そんな僕でも耳タコモノで聴いたディランのアルバムが1枚だけある。
「激しい雨」1975年のライブアルバムだ。
ローリングサンダー・レヴューというイベントのライブだそうだ。
熱い。
ひたすら熱い。
「これブートレグじゃないの?」と疑うくらい、ラフな演奏、音質ではある。
だが、この熱さはなんなのだろう?と訝るほどのエネルギー。
ライブ盤でこれだから、生で見たらどんなだったろう?
特に素晴らしいのが「レイ・レディ・レイ」
みんなで声を力一杯出す、リフのコーラスが燃える。
ディラン嫌いの人にもお薦めです。
「買い」だ。

2月26日(月)

C.C.R.の「ボーン・オン・ザ・バイヨー」
C.C.R.はいい。
ほんとにいい。
リアルタイムで、彼らが活躍している頃に、立ち会えなかったのが残念だ。
アルバムでどうとかは、あまり思わないが、個々の曲がいいし、独特のノリが気持ちいい。
ジョン・フォガティという人は作曲者、歌い手、ギタリスト、としてどの部分をとっても大した人だ。
大好きでもあるが、なにか、音楽に向かう姿勢のような部分で、目標としている。

昔ジョン・フォガティのインタビューを読んで大笑い&感動したことがある。
インタビュアー「あなたのギターソロは非常にシンプルですが?」
ジョン「ギターで難しいことをやるのは嫌いだ。」
はっはっは、である。
そうでしょ?
こんな実も蓋もない答えもないが、こういうことをいけしゃあしゃと言えてしまう人は大好きだ。
で、いうまでもないが、ジョン・フォガティは確かに難しいプレイはあまりやらないが、とんでもなく上手なギタリストである。
シンプルなプレイをかっこよく聴かせるには、それなりの技術とそしてセンスが必要だ。

今の僕に別にギタリストとしての野心などは、全然ないのだけれど、でも、こういう原点を見失ってはいけない。
早いフレーズは一生弾けないだろうけど、1小節で2音しか使わないのにカッコいいギターソロというのは一度くらい弾いてみたい。

「ボーン・オン・ザ・バイヨー」もちろん演奏・曲トータルで優れているのだが、ギターに注目だ。色々なエッセンスが詰まっていておいしいよ。特に解散後の1980年に発表されたライブ盤のバージョンがよい。
ジョン・フォガティをギタリストとして評価していない人は、全員「買い」です。

2月25日(日)

「酒を飲むバカ、唄うバカ」
というアルバムが出ている。
といってもインディーズでひっそりと出されているから知らない人の方が多いと思う。
矢野忠氏のプロデュースで、下北沢のビッグマウスというライブハウスで録音された、企画盤だ。
ビッグマウスの出演者を中心に矢野氏の人脈から選ばれた人たちが、一組3曲づつ*10組、計30曲続けざまに聴かせようというライブである。
その中からセレクトされた12曲が収録されている。

昨日その第二弾のライブがあった。
またもや10組*3曲の30曲ライブである。
そのうち、29曲聴いた。
全然疲れなかった。
凄く楽しかった。
なんだか小学生の感想文以下だが、そうなんだからしょうがない。
音楽する、非常に原初的なパワーに満ちあふれていたように思う。
音楽における癒し、などというのは、さんざんこのコーナーで、バカにしてきたが、昨日は確かにそれに近いモノを感じた。
個人的に昨日はイヤなことがあったというのもあるが、僕の中のイヤな固まりが溶けていくなにかが、確かに昨日のライブにはあった。
ありがとう。
その気持ちを忘れないためにQuappaは今日、久々にストリートに立って唄ったよ。
楽しかった。

この「酒を飲むバカ、唄うバカ」に興味を持った方は、相模の風までメールでどうぞ。当方で、責任を持って販売元に伝えます。
1枚500円です。

2月23日(金)

かなり疲れがたまっている。
このところ急に無茶なスケジュールになったからなぁ。
だから、今日はそのまんま。
ビートルズの、そしていままで、ちょっと避けて通ってきたジョン・レノン作の「アイム・ソー・タイアード」
だるいだの、眠いだの、死にたくなるだの歌うとほんと、ジョンは最高だ。
ビートルズの中ではカルト度のもっとも高いアルバム「ザ・ビートルズ」(ホワイトアルバム)に収録。
ホワイトについてはいずれ、大論文を書くので、乞うご期待。
疲れてる人はこれを聴いてもっと疲れましょう。
絶対に癒されたりはしません。
いえー。

2月22日(木)

チープ・トリック。
チープとリックというデュオではない。
70年代後半にロックを聴き始めた人なら好き嫌いに関わらず、一度は通っているはずだ。
キッス、クイーン、エアロスミス、チープ・トリックはロック四天王といわれていた。ミーハー人気で大変だった。
この四組、もちろん個性も音楽性も違うのだが、同時代ということも手伝い、ある種の共通した匂いがある。
音楽的な意味で、今の僕がいちばん好きなのは、この中ではエアロスミスだが、このチープ・トリックはどうかというと、ポップでなおかつすっとぼけた感じが好きだった。
全く意味のない、ただ見た感じがばかばかしいというだけの五本ネックギター。
みなプレイヤーとしてうまいのだが、それを抑えて、ロックンロールなのによくアレンジされた演奏。
一筋縄ではいかない感じがいい。

こうして見ると、僕はギタリストのリック・ニールセンが好きだったのかもしれない。実際、曲のほとんどは彼の作だし。
センスがいいくせにそんな自分をもギャグネタにしてしまう、というのはただ者ではない。
ギタリストのしてのリックを評価する文章など、見たこともないが、わしは大変上手な、センスのあるギタリストだと思っている。
あのリズムカッティングとリフ作り、ちょっとつっかかったような間。
キース・リチャーズなどとは、また別のラインでのすぐれたリズムギタリストである。ああいう風にはなかなか弾けないモンだぜ。

そんなチープ・トリックのいちばん好きな曲「サレンダー」を君に聴かせて、夢中にさせて、今夜は帰さないよ。

2月21日(水)

すみよしたけし&ざっくばらんすが、昨日新曲をアップした。
「恋のトランポリンタイム」「愛してる」の2曲だ。
「恋のトランポリンタイム」は軽妙で、コミカルな、今までにないすみよしの味が出た曲。
可愛い曲と言っても良いかもしれない。
とても素直で切ない。
それにトランポリンタイム、という言葉が絶妙だ。
恋の楽しさやウキウキする感じを、一言で言い切っている。
ピアノ一本のバッキングなのだが、相変わらずうねりのあるサウンドを藤井美紀は叩き出す。(彼女の場合は弾くではぬるい)
すみよしもヴォーカルに専念できるせいか、よりのびのびと歌っている。

そしてもう一曲「愛シテル」
タイトルのカタカナにまず注目だ。「愛してる」では伝えきれない何かがあるのだろうか?
答えは曲を聴いて貰えばわかる。
切迫感が尋常ではない。今ここで、愛シテル、愛サレタイという感情の固まりが噴出している。
どちらの曲もライブバージョンの音源なのだが、「名演」と呼ぶにふさわしいできだろう。

どちらも良い曲です。当然ながら。
まずは「風の歌を聴きますか?」のすみよしたけし&ざっくばらんすのコーナーで、曲をダウンロードしてみて欲しい。
よろしくです。

2月18日(日)

「ターン・ターン・ターン!」
この曲はバーズの演奏で有名だが、元は、フォークシンガーで有名なピート・シーガーの曲。
でも今日進めるのはピートでもバーズでもなくブルース・コックバーンのバージョン。
といっても、ワシも実は、この人の曲は「ターン・ターン・ターン!」しか、知らないのだ。
1998年にでた、ピート・シーガーへのトリビュート・アルバムに入っている。
このアルバム、トリビュート物にありがちな、緩い演奏がなく、どの演奏もなかなか聴かせるのだが、特にこの曲は絶品!
ちょっと寒い地方での、森の四季の移り変わりを見せてくれる演奏。
滋味に溢れている。
もういい年のオッサンだと思うのだが、これこそ、年輪というやつだろう。
ちょっと春めいてきた日に聴きたい、しみじみといい曲・いい演奏だ。
春の陽射しを味わうために「買い」です。

2月17日(土)

今日、ステージのための服を買ってしまった。
実は3/4(日)にライブをやるのだ。しかも、Quappaにとっては、すごく久々の。
前にライブをよくやっていた頃は、基本的に普段着だった。
別にそれでもいいのだが、やっぱり、久々だけあって、気分を変えたい。
よーし、今までだったら絶対買わない服をかってやろう!
というわけで、フリンジ付きの革のジャケットである。
へっへっへ〜だ。昔のワシの好みからは、絶対でてこない線だが、いいのだ。
36歳に怖いモノなんかない。

なぜ、フリンジか?
答えはニール・ヤングである。
70年代、ニールはわりとそういう格好をしていた。ま、時代的なモノも大きいだろう。
特別それをカッコイイと思ったわけではないが、でも心のどこかにずっと引っかかっていたのだ。
そんなフリンジ・ニール・ヤングの「ドント・クライ・ノーティアーズ」をお薦めだ。
アルバム「ズマ」に収録。
特別カントリーくさいわけではない。だが、このクレイジーホースと一緒にやっているアルバムでは、音の荒れ具合と、リラックスした感じがいいバランスで、いちばんフリンジが似合うアルバムなのだ。
男はフリンジでGO!

2月15日(木)

去年の秋にでた、U2の新譜「オール・ザット・ユー・キャント・リーブ・ビハインド」
いいっす。
一聴すると、「丸くなったかな?」と思わないでもない。
だが、それは力みが取れただけなのだと思う。
僕はU2に関しては、さほど熱心なファンというわけでは、ない。
持っているアルバムも3枚だけだ。
彼らのあの力みかえった、姿勢が好ましくもあり、うっとおしくもあった。

大人になったじゃん。(ってもう40歳過ぎてるって)
歌への慈しみ・愛情が素直にでているアルバムだと思う。
サウンド的な仕掛けもあざとくなく、無理なくU2を感じさせる。
そして、かなり自然に生まれたのだろう歌達。素に近い彼らの歌が聴ける。
アイリッシュの彼らだが、なぜか大陸を感じさせる。
よいです。

2月14日(水)

黄金のメロディが好きで、キンクスやビートルズが好きなわしである。
マージービート系の音が嫌いなわけがない。
デイブ・クラーク5の「グラッド・オール・オーバー」
たいへん青臭いポップスである。
当然誉め言葉だ。
バンド名だってかっこいい。なんといったって「ファイブ」である。
これはジャズコンボのノリでつけたのだろう。
わしも「かっぱ5」とかにしようかな。

青臭い、というのは、このころのマージービートはみんなに感じることかもしれない。
得体の知れない、でもやたらエネルギーだけはあるムーブメントが動き始めた時だったのだ。
演っている方だってみんな20歳そこそこである。
挫折をまだ知らない、力一杯で元気いっぱいのまぶしいポップスだ。
熱くなりたいなら「買い」です。

2月13日(火)

サンタナ「キャラバンサライ」
1972年のアルバム。

サンタナはずっと聴かず嫌いで、ノーマークだった。
聴くようになったのはこの2年くらいである。
30過ぎて聴くようになって正解だと思った。
多分以前の僕では、買って聴いても、すぐに売ってしまっていたと思う。
別に年寄りくさい音楽な訳じゃないよ。
でも、あの感覚がぴったりくるまでは、僕の場合は、34年必要だったということ。
程良いエロさと粘りっ気。昔は乾いていればいるほど好きだったから、それだけの理由で、ダメだったと思う。
このアルバムが運んでくれるのは「夜の風」だ。

ある程度年を食ってくると、こだわりが昔より少しは、減ってくる。というか柔らかくなってくる。
いい音楽はやっぱりいい。
受け入れる自分が、ワクを作っているだけなのだ。
そんなワクを壊してくれるのに、一役買ってくれたサンタナに感謝。
ありがとうの意をこめて「買い」だ。

2月12日(月)

去年の秋に、鈴木慶一・奥田民生・矢野顕子・宮沢和史・大貫妙子の5人による、ジョイント・ライブ「ビューティフル・ソングス」というアルバムがでた。
その中に収録されている、5人の共演バージョンの「ピーターラビットとわたし」。
もう、素晴らしい出来です。
もとは大貫妙子のアルバムにはいっていた曲なのだが、オリジナルバージョンは今聴くと、シンセの音などがいささか恥ずかしい。
今回はコーラスを中心にバンジョーをメインにフューチャーした、シンプルな、地味なアレンジである。
地味だが、曲の良さを十全に引き出している。
元の野菜がよいのだから、さっと塩ゆでするだけで、おいしくなる、という見本である。
なんて拡がりがあるのだろう。
なんて喜びに満ちているのだろう。
限りなく遠くまで連れていってくれる。
そして僕のような人間でも、ちょっとだけ優しくなったように勘違いできる。

2月10日(土)

久々に「すげーアルバム」に出会ってしまった。
もう何度も取り上げている人だが、凄いんだからしょうがない。
マイルズ・デイヴィス「パンゲア」1975年の作品だ。
大阪公演のLIVE録音だ。
ちなみに同日の昼の録音は「アガルタ」。「パンゲア」は夜の部だそうだ。
「アガルタ」もよかったが、「パンゲア」のぶっ飛ばし具合はすごい。
もうエネルギーの固まりである。
音楽に向かう、原初のエネルギーが大爆発。
といって勢い任せの訳もなく、ほどよい知性のコントロールもブレンドされている。
マイルズのことを何度も取り上げているのに、ナンだが、彼の音楽ほど言葉になりにくいモノはない。
もともと音楽を言葉で語ること自体、本質的に無理を内包しているのだが、これほど、語る言葉を失わせる人もいない。
だからこそ、こうやって何度も取り上げてしまうのだが。
激情と叙情、野生と知性、相反するものがすべてここには詰まっている。
多分これからしばらくは、ヘビーローテーションアルバムとなるだろう。
飯をぬいてでも「買い」だ。

2月9日(金)

「恋のピンチヒッター」ザ・フー。1966年の作品。
まずこの邦題がいい。今じゃ、絶対考えられないセンス。
原題は「Subsitute」。ま、身代わり、くらいの意味だと思う。
でも、このダサダサの邦題の方が、ずっと気分がでている。
元祖パンクの、切り込みの鋭いリズムカッティングと、相変わらずのどかどかドラム。
POPで甘めの曲調がロックのたたずまいを帯びているのは、もちろん演奏する奴が、根っからロックだからだ。
60年代のロックのリズムセクションとしては、フーは最強だろう。
ぶっとび具合といい、音のでかさといい。
しかも、この頃はモッズの代表バンドということで、お洒落でもある。
あー、また三ボタンのジャケット買おうかな。
チープな邦題を確かめるためにも、日本盤で「買い」だ。

2月8日(水)

「キッキン・マイ・ハート・アラウンド」
ブラック・クロウズだ。
すげー痛快!
へらへら系野放図ロックだ。
スライドギター好きのワシとしては、ひゅんひゅんいっているギターも大変楽しい。
初めて聴いたときエアロスミスの新曲かと思ってしまったくらい似ていたが、エアロほど重たくない。
ちょっとフェイセズくさくもある。
だが聞いているうちにおもわず、へっへっへ、という気持ちになってくる。切迫感とは違う種類のスピード感。
「へっへっへ系ロック」かもしれない。
ええっすね。
なにもかもけ飛ばして、進みたいときはこの曲で、イッちゃってください。
イキたい人は「買い」です。

2月6日(火)

今日も、わりと最近の和物で。
チャラの、正確にはYenTownbandの「愛のうた」
それまで、チャラ独特の癖のある歌い方が、あまり好きではなかった。
この曲は映画を見たせいかもしれないが(映画「スワロウテイル」の主題歌だった)ぐっときた。
切なさにちょびっと泣いた。
彼女は愛を求めてさまよえる子供だ。
目の前でこんな風に歌われたら、抱きしめたくなる。
(もっとも相手は厭がるかもしれんが...)
そして彼女はこれを歌うことで、世界中のバカな男達を許している。
癒しではなく。

サザンロックっぽいスライドギターの間奏もよい。
ギター魂をくすぐるよな。

映画共々「買い」です。

2月4日(日)

小沢健二はどうしちゃったのだろうか?
最近活動していないようだが、心配だ。
彼のファーストソロ「犬は吠えるがキャラバンは進む」が結構好きだった。
特にお薦めは一曲目の「昨日と今日」
まずカラカラな、乾ききったサウンドが大好きだった。
そしてハードボイルドな歌詞。
ヴォーカルが下手いのも、ぜんぜん気にならなかった。
あの突っかかるようなリズム感が、彼の覚悟のほどを伺わせてくれたと、思っていたのに。
ある意味、彼は非常に良心的なミュージシャンだったと思う。
自分のやりたいことと、売れるということの兼ね合いがいいバランスだと思っていたのだが。
情報も知っている人がいたら教えて欲しい。
そして、どんな事情で休んでいるのか分からないが、今度は胸ぐらをひっつかむようなアルバムを出して欲しい。
祈・活躍!

2月3日(土)

狂気の天才、というタイプの人がいる。
あるいは、人格は破綻していてつきあうには大変だが、作品は素晴らしい、ステージは素晴らしい、というタイプの人。
もちろん創造行為を行う人は、それでいいのだ。
人格の善し悪しと、作品の出来不出来には何の関わりもない。
例えば、ブライアン・ジョーンズ、例えば、デニス・ウィルソン。僕の好きなレイ・デイヴィスだって相当性格はひんまがっているらしい。

だがいわゆるまっとうな人で、親切で、気配りもできて、人格者で、それだけでもう十分なのに、なおかつ素晴らしい曲を書いたりする人がいる。
カーティス・メイフィールドは、どうも評論やインタビューを読むとそういう人だったらしい。
人格的にもいくつかの明白な欠陥を抱え、曲作りや作品だって世間から大々的に認められているとは言い難い、Quappaなどから見ると、もう開いた口がふさがらない。嫉妬する気にもならない。
だって本当に素晴らしいのだから。

カーティスの「スーパーフライ」
僕にとっての「ファンク」はこれが原点だ。
低い重心。うねるリズム。中性的なファルセットの歌声。
25歳くらいの頃、ちょっとロック離れをしていた頃に、力強く耳に響いた。
あのワウワウギターに幻惑された。
今もしょっちゅう聴いている。
僕にとっては、「音楽の基本」の一枚である。
残念なことに1999年にカーティスは亡くなってしまった。
謹んで「買い」です。

2月2日(金)

スレイドの「グッバイ・T・ジェーン」
そもそも、スレイドって知ってる?
82年頃、クワイエット・ライオットが「カモン・フィール・ザ・ノイズ」をカバーしたが、(これだって今のコは知らんだろうなぁ...トホホ)オリジナルは、この人達である。
はっきり言ってB級バンド。バブルガムポップ。消費される音楽である。
今でもやっているらしいが、懐メロのりらしい。
しょうがないと思う。
それだけの実力だもの。やっぱり。

と思いっきり冷たいことばかり書いているが、とてもいい。
確かにアルバム丸ごと聴くとなんだかな、と思うところもあるが、グレイテストヒットなどで、キャッチーな曲だけ聴くと、あか抜けないがでもPOP、というのが程良いさじ加減でいい。
人生が変わっちゃった、などということは、絶対ないと思うが、そんな音楽ばかりでは、疲れてしまう。
気軽に流しながら聴いてほしい。
イギリスらしい翳りもたっぷりある。
カーステ用に「買い」です。

 

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