Quappaの今日のお薦め

ほぼ毎日更新!!!

2000年9月8日〜30日

 

当「相模の風レコード」の管理人をつとめる、そして楽曲掲載ミュージシャンでもあるQuappaがその日の気分で音楽や映画、本などを紹介していきます。
ちなみに最近お問い合わせが多いのですが、Quappaは「クアッパ」、つまり、かっぱのことです。
合羽か河童かは、ご想像にお任せします。
(お任せするほどのことかぁ?)

9/14までは掲示板内連載という訳わかんないものでしたが、ちゃんと場所をとりました。

ほぼ毎日更新していきますので、日記代わりに楽しんでください。


9/30(土)

音楽で「死」を描いたら?
もちろん、「死」をモチーフにした曲や鎮魂歌というのはいくらでもあるのだけれど、黄泉の国への暗いふらふらした足取りを音にしたもの。それがマイルズ・デイヴィスの「He loved him madly」。アルバム「Get up with it」に収録されている。
デューク・エリントンが亡くなった時に作ったということなので、当然追悼の意味をこめた曲なのだろうが、それにしても、である。
初めて聴いたときは、拒否反応が起きた。あまりに濃厚な「死の匂い」に耐えられなくなったのだ。
だが、いやだと思ったのに、また聴きたくなってしまう。

遠い遠い黄泉への旅を、スケッチなどという生やさしいモノではなく、そのまま具現している。
にも関わらず、マイルズはいわゆる「いっちゃった状態」ではない。おそらく冷静に死をまといながらこの音を刻んでいったのだ。
音を聴くだけでそんなところまで連れていってもらえるのだ。素晴らしいと言わずしてなんと言おう。

9/29(金)

RCサクセションの「空がまた暗くなる」。
90年の解散間際に発売された、「Baby a gogo」にはいってます。
RCは高校の頃から一貫して好きで(今30〜35歳くらいの人なら多いはず)、だから思い入れなくしては語れないのだ。名曲はたくさんある。でもこの曲の厳しい現実認識にはぶっ飛んだ。
そう、いつまでも子供ではいられないし、無責任でもいられない。背負うものをきちんとしょって、それでモノをいえるようになりたいよね。身の丈をはるかに越えたものを背負うと転んじゃうし。
深い詞と裏腹な、明るいメロディ。絶妙だ。
廉価版で安く出ているようなので、買ってね。

9/28(木)

今日は二つの「ファイト」を紹介。
映画「ファイトクラブ」とパブリック・エネミーの「ファイト・ザ・パワー」だ。
「ファイトクラブ」は今年のお正月映画。見た人も多いかもね。
この映画、僕がこのページを始めたきっかけのひとつだ。
今まで見た映画の中でもベスト5にはいる。
感動、とか涙とは全く縁がない。ひたすらなパワー。
制作者の意図はどうか知らないが、僕がこの映画から受け取ったのは、「お前の人生これでいーんかい?」である。
きっとうすうすは、気にかかっていたから余計その部分が引っかかったのだろう。
考えた。いいわけがない。
そしたら動き始めろよ。
ある意味この映画は、僕の中の引き金を引いたのである。感謝。
そして実際に動き出すにあたっての、心の推進力になったのが、「ファイト・ザ・パワー」。
その名の通り、「力と戦え!」とアジテートしている、力強いラップだ。
もうイケイケである。走ろう。
どちらも、強力に「買い」です。

9/27(水)

昨日は休んでしまいました。
ちょっと精神的にナーバスだったのだよ。
かなり破壊的な気持ち。
こういうときはパンクだな。わかりやすすぎるって?
単純なんだよ。俺は。

「ロンドン・コーリング」クラッシュだぁ。文句あっか。
でもこの曲ってもろにパンクってかんじでもないよな。
同じクラッシュ、同じロンドンならロンドンズ・バーニングの方がよっぽどパンク臭い。
でもただ反抗するだけの地点から一歩前へ、踏み出そうとする意志が感じられるんだ。
ナーバスなのは今日だけだ。
行くぞぅ!

9/25(月)

女子マラソン見ましたか?
僕はマラソンファンなので、食い入るように見ました。今年は実力があってしかも可愛い3人が揃うという、日本のアスリート史上かつてないメンバーで臨んだオリンピックでした。
結果はご存じの通り。
お見事!高橋尚子!!
転んでもあきらめず、一度は15位まで落ちたのに、粘って7位入賞の山口衛
里。
選考に際して、あーだこーだいわれ内心むかつきまくってたに違いない、けど、いちばん可憐な市橋有里。
みなさんお疲れさまでした。
素晴らしかったのが高橋の優勝コメント。「楽しく走った42.195kmでした。」
最高だね。彼女のゴールの時の笑顔は、ほんとに混じりっけなしのピュアなものでした。あんな風に心から笑えるように、自分を少しでも高めたいよね。まだまだ捨てたもんじゃない。
今日のありがとうは、高橋尚子選手でした。

9/24(日)

ちょいとここんところ、クリーニングの仕事がハードで、ちょっと疲れ気味です。
そんな疲れを吹き飛ばすには、イキが良くてヌケのいいロックンロールに限る。ってなわけで昔から大好きなC.C.R.の「アップアラウンド.ザ.ベンド」。
アルバム「コスモス・ファクトリー」に収録。もっとも僕も、これはベスト盤でしか持ってないんだけど。
でもC.C.R.の場合こういっちゃなんだが、アルバムでどうこうというアーティストではないので、ベスト盤でがんがんヒット曲を流す、というのも味がある。もちろん個々のアルバムの中にもいい曲はたくさんあるけれど。
爽快、青空、野原をちゃりんこでかけめぐりたくなるような、正しい勤労青年のためのロックンロールだ。
気持ちよく働くために、買いです。

9/23(土)

初めて、ソウルミュージックを紹介。
スライ&ザ・ファミリーストーンの「ファミリー・アフェア」。
「暴動」というアルバムに入っています。
タイトルからは、なにやらハイテンションでとんがりまくっているアルバムを想像するけれど、これが見事なくらいに予想を裏切る音。
不機嫌で陰にこもった、一人きりでの暴動なのである。
しかも、変なミックスが施されていて中音が強調された、妙にぺらぺらな音。
正直、アルバムは持ってはいたものの、随分長い間なじめなかった。
何度も中古盤屋に売ろうと思った。
踏みとどまって良かったよ。
買ってからおそらく5〜6年経っているけど、最近よくなってきた。
冒頭にも書いた不機嫌な感じが、肌にぴったりと来るようになったのだ。
もちろん、僕がそんなに頻繁に不機嫌なわけではない。
でも、この不機嫌さはかなり根元的なものだ。人間なら誰しも持っているものを、抽出したかんじだ。その中でも一際、不機嫌パワーを放出しているのがこの曲。言っておくけど、ストレス解消には使えません。
何をもって買い、というか迷うな。しょうがない。とにかく買いってことで。

9/22(金)

今日のは変則技だ。
キャノンボール・アダレイの「マーシー・マーシー・マーシー」。
同名アルバムのタイトル曲なのだが、この曲のエレピによるイントロが始まるとそこに被せて、キャノンボール自身の曲紹介のアナウンスがはいる。(ちなみにこのアルバムはライブ盤)そのアナウンスがいいのだ。
といっても僕の英検4級!!の素晴らしい英語力では、何を言っているのかはさっぱりわからない。ただホーンのパートにはいる前に、「itcalled maercy,mercy,mercy...」と曲のタイトルを言うところがいい。
正にタイトルのmercy=慈愛に溢れているように聞こえるのだ。
曲は当然グルーヴィ。CDを買った当初はリピートで何回も聴いてた。今はLPも買ってそっちもよく聴く。ただ喋りに注目するなんて、まずないだろうから。
慈愛にひたるために、当然買いだぁ。

9/21(木)

「輝ける闇」開高 健著。
今日はベトナム戦争物だ。
もう、リアルな生々しさは失せてしまっているベトナム戦争。当然だろう。25年前に終わっているのだから。でも僕の住んでいる相模原という町は結構ベトナム戦争と関わりが深い町だった。
米軍のハウスはある、キャンプはある、病院はある、補給廠はある...神奈川県で米軍というとまず、横須賀なのだろうが、住んでいる僕らにとっては、まぎれもなく「戦争を片足に引きずっている人たちが近所に住んでいる町」だったのだ。もちろん子供の僕が、そういうことを身近には感じていなかったのだが。
だが、今にして思えば相模原は結構、真ん中に近いところにいたのである。日本とベトナム戦争の関わりにおいて。
ベトナム戦争についてどうこう語れるほど、知らないしどちらに道理があったともいえない。
戦争なのだから理不尽な暴力と憎しみが渦巻いていたのだ、ということは想像できるが。
著者の開高健は、取材のため、わざわざベトナムの最前線まで行っている。一時、彼自身が行方不明と報道されたくらいだから、そうとう厳しいラインまで、出ていったのだろう。
その彼が極限の地で自分を追い込み、無力にあきれ、理屈よりも皮膚感覚に従って動いてゆく。我々は、それを空調のきいた部屋で寝っころがって読む。
「今の自分の生」というやつを、ちょびっとだけ省みた。それでいい。
じぶんを少し振り返るために買い。新潮文庫から出てます。

9/20(水)

今日のお薦めは、「花」だ。といっても喜納昌吉の曲ではない。いやあの曲だってすばらしいし、好きだ。だが私の今日の気分は、小学校で習った、「は〜るの〜 うららの〜 すみ〜だがわ〜」の方である。夏の終わりに春のうららもないもんだが、なんとなくそういう気分なのだ。
今日はひとりで仕事をしていて、何があった、というわけではないのだが、妙につまらないことにいらいらしてしまった。あまりいい気分ではない。その時にふと聞こえてきたのだ。頭の中に。
いや〜効いたわ。なんか、いきなり気持ちがすっとして穏やかになりました。なんだったのだろう、あれは。滅多にない経験だったのは確かだ。こんな風に治癒的に効く音楽だったとは知らなかった。というわけで今回は、いらいらのための家庭常備薬として滝廉太郎作曲「花」の譜面を(たぶんCDでもあるのだろうがもろ童謡風のしかないような気がするので)買い!です。

9/19(火)
クリーニングの仕事依頼が昨日今日で相次ぎ、わははなかんじです。
そういうのりのりな時にぴったりなのが、ジョニー・ウィンター。
この人、いわゆるホワイトブルースという風にくくられることが多いが、僕はそんなにブルージーに聞こえない。別にけなしているわけではなく、ブルースとは別種のスピード感でこの人の音楽は成り立っているような気がするのだ。ジャンプいちばんの、その初速の勢いで突っ走る、そういう人である。普通こういうパターンの人は、年を取ると結構、如実に衰えが音に出て、辛いことが多いのだがこの人は、年食っても「そんなんどこ吹く風」という感じで、相変わらずぶっ飛ばしている。

「ジョニー・ウィンター アンド ...ライブ」に収録の「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」。もちろんローリングストーンズの大名曲なのだが、このバージョンもいい。
明るく狂ってます。中古盤屋だとこんないいアルバムが7〜800円でたたき売られてます。かわいそ過ぎるから、見かけたら買いです。

9/17(日)

台風一過。凄かったねぇ。
ワシの住んでいる相模原では二日間、雷鳴りどおしだったぞう。
そんな嵐の日にふさわしいのは...
マイルズ・デイヴィスのアルバム「オン・ザ・コーナー」だ。
こいつはアルバム単位で聴かないと、意味がない。
混沌をそのまま音にした感じ。
友達がこのアルバムを評して、「原始人が火の周りで踊っているときの音楽」といっていたがまさにそのとおり。
エレクトリック楽器を導入後のマイルズは、評価が分かれるようだが、これはすさまじいアルバム。
当然、買いです。

9/16(土)

昨日は休んでしまいました。今日は更新作業色々。まだ仮オープンという甘えもあるのかもしれないが、ちょっと更新をさぼると、途端にページが錆びていくなぁ。心して取り組みます。

そんな日々新たにという気持ちを奮い起こしてくれる曲。
ポール・ウェラーの「チェンジング・マン」。ソロ3作目の「スタンリー・ロード」に収録。
90年代なのにストレートなこの熱さ!なまけもののくせに、「前向き」という言葉だけは好き、という困ったちゃんには格好のアッパードラッグだ。きっちり覚醒します。
ジャムの頃から好きだったけど、最近のはもっと好き。「いいパワーの持ち主」だと思うよ。
買いです。

9/14(木)

今日は現場仕事がなく(仕事はハウスクリーニング)一日ホームページ関係のあれやこれやをやっていた。
9/15〜18にかけて色々更新します。
また、今月中にホームページ容量の広いサーバへ引っ越すので曲の方も除々に増やします。
ご期待あれ。

そんな今日の一曲
井上陽水の「東へ西へ」。
アルバム「センチメンタル」に収録。
サイケな歌詞とサウンド。高校時代、軽音楽部だった僕が一日一回は歌っていた曲。
変だぁ。
妙なパワーがみなぎること必至。
買いです。

9/13(水)

ここんとこ音楽の紹介が続いたから、今日は本でも紹介しようかな。
「ねじまき鳥クロニクル」村上春樹著。
村上春樹は、愛読するようになってもう20年近いけど、飽きないなぁ。
こういう人が僕の前を(遙か彼方という方が正確か?)走っていると思うとなにか心強いです。
もちろん後をついていこう、と思っているわけではないけれど。
多分村上春樹の本の中では、いちばん評価の定まっていないものだと思うけれど、いちばん好きです。
エネルギーの流れ出ている量が違う。
春樹はちょっとなぁ、の人も読んでみてください。
(といってもとてつもなく長いが)そしてその混沌に身をさらしてみてください。
文庫本(新潮文庫)で、買いです。

9/12(火)

急に涼しい日が続いたら、疲れがどっと出た。
今日は現場が早く終わったので、事務所に2:30くらいに帰ってきたのだけれど、いすに座ったとたんに何もする気がなくなり、ソファに横になった途端に、寝ちまったい。

ゆえに今日の一曲。
ビートルズの「アイム・オンリー・スリーピング」
世界でいちばん、だるかっこいい曲だ。サイケばりばりの「リボルバー」収録。一家に一枚。必聴。

9/11(月)

今日は雨でしたね。しかも月曜日。
一度しか使えないネタだが、当然カーペンターズの「雨の日と月曜日は」タイトル聞いただけでライトブルーでしょ。しっとりとしみてきます。
それにカレン・カーペンターもあんな可憐な声だったのに拒食症でいっちまうとはなぁ。
そうとう深い業を抱えていたんだろうなぁ。合掌。

9/10(日)

なんか、日に日に夏が終わっていくなぁ。
そんな無常感を味あわせてくれる、今日の一曲。
デニス・ウィルソンのRiver Songです。

デニスは、ビーチボーイズのウィルソン兄弟の次男。ドラマーです。
ビーチボーイズ中唯一の本物のサーファー。そして無茶苦茶な遊び人。
西海岸のブライアン・ジョーンズなんて言われ方をされてたらしい。
でも、でも...いいんだぁ、この曲。今までに彼の上を通りすぎた、いいことも悪いこともすべてが凝縮されて、濾過されて、結晶となってこの曲に詰まってる。夏の終わりをこれで泣け。
ビーチボーイズの70年代のべスト盤「テンイヤーズハーモニー」か
デニスのソロ、「パシフィック・オーシャン・ブルー」に収録。
どちらも廃盤なので、中古屋で見つけたら迷わず買いです。

9/9(土)

イツビンナハーデーズナイ...と、すごい熱い一日でした。
暑いではなく熱いだ。ちびっと疲れたぞ

そんな夏の疲れをちょっとひっぱているあなたへ、今日のお薦めの一本。
疲れもぶっ飛ぶモノクロムーヴィ。
黒沢明監督、三船敏郎主演「蜘蛛の巣城」だぁ。
シェークスピアの「マクベス」を日本の戦国時代の話に置き換えた物語なのだ。
が、お見事。すんばらしい映画です。
映像が渋い。千秋実の演技は抑制されていてかっこいい。
加藤武もちょい役で、でてる。
話はマクベスなんで元を知ってる人は、すぐわかる。
大体原作のまんまなので見所はその切り口。
まぁ、ひとことで言っちゃうと「欲かいて、人を裏切っちゃいけないよ」ということなのだが、おそらく黒沢氏はそんなことはどうでもよくて、ただただあのラストシーンを撮りたかっただけなんだと思う。
三船の殿様が城の中を逃げて逃げて、そして...
ま後は見てのお楽しみ。
すべては、この映像的カタルシスの為にある。
疲れ、とぶぞう。
買いです。

9/8(金)

さて、今日のお薦めの一曲。最初だからなぁ。
Kinksの「Allday&all of the night」でいこう。
か。俺がいちばん好きなロックバンド。
唯一全アルバムを揃えてる、ロックバンド。
その中から一曲といったらこれだ。
ロック=空気がざらつく感覚を音にしたもの。
と思っているおれには、これこそが究極のロックだ。
キンクスのパイレーベル時代のベスト盤にはたいてい入ってます。
買いだね。


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